2025.10.01

絶滅危惧種サシバの渡りの研究調査が実施されます

絶滅危惧II類に指定されているサシバはタカの仲間で、秋になると南へ渡る鳥です。
屋久島はそのルート上に位置し、上昇気流を利用するサシバやタカの重要な中継地となっています。

当ホテルは、長年にわたるサシバの貴重な定点調査地点となっており、 毎年10月になると「屋久島タカの渡り研究会」の方が研究調査に来られます。

今年の調査期間:10月3日(金)~10日(金) 
 
肉眼ではゴマ粒くらいにしか見えないかもしれませんが、 発見できた時の喜びはひとしお。
運が良ければ、上昇気流に乗り群れが舞い上がる“タカ柱” に出会えることもあります。
10月に屋久島へお越しの際は、ぜひ空を見上げて目を凝らしてみてください。


10月13日 追記 >>>
「屋久島タカの渡り研究会」様より、2025年のサシバ渡り調査結果が届きましたのでお知らせいたします。

「今年は1日で4000羽以上渡った日があるなど、前半から中盤まではサマナホテルのある尾之間地区で多くの渡りが見られ、台風の影響で尾之間の天候がやや崩れてきた後半は、西側の栗生地区で多く見られた」とのことです。

2025年
10月3日 尾之間 0羽  栗生 97羽
10月4日 尾之間 915羽 栗生 68羽
10月5日 尾之間 14羽  栗生 13羽
10月6日 尾之間 4160羽 栗生 63羽
10月7日 尾之間 510羽 栗生 439羽
10月8日 尾之間 485羽 栗生 225羽
10月9日 尾之間 21羽  栗生 1389羽
10月10日 尾之間 7羽  栗生 725羽

期間合計 尾之間 6112羽 栗生 3019羽
全体合計 9131羽

今年も多くのサシバが屋久島の空を渡っていったことが確認されました。
来年もまた、この空で再会できることを願っています。

ホテル上空でタカ柱ができたときの写真(提供:「屋久島タカの渡り研究会」様)